【アメコミ】スーパーマン、バットマン初共演のはなし
二週間ぶりのブログ更新となりました。
毎週やる!と言いながらなんで先週更新しなかったかというと、ゲーム世界で配達業務に勤しむあまりに休日が終わってしまいまして…。
今週からまたゆるくよろしくお願いします。
あと2019年11月といえばブレードランナーの真っ最中なんですよね。
Blade Runner (1982) - Noodles Scene
僕は東京コミコンの1回目、ブレードランナーのコレクターの方?のブースでわかもとの社員さんに「うちの会社本当にあるんですよ!」と強力わかもとをいただいたことがあります。
あの時いただいた強力わかもとは半年後、駅で本当にやばい時に助けられました。
本当にありがとうございました。
で、世間はその東京コミコンで盛り上がってる中ということで、今回はスーパーマンとバットマンがおそらく初共演したSUPER MAN #76を紹介したいなと思います。
作:EDMOND HAMILTON 絵:CURT SWAN
エドモンド・ハミルトン氏といえば、ハヤカワSF文庫の第一号である『さすらいのスターウルフ』で有名なSF作家。
さすらいのスターウルフ (ハヤカワ文庫 SF 1 スターウルフ・シリーズ 1)
- 作者: エドモンド・ハミルトン,野田昌宏
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1970/08/31
- メディア: 文庫
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そしてカート・スワン氏。
スーパーマンといえばの、アーティストです。
日本で買える翻訳本で言いますと『スーパーマン:ラストエピソード』でしょうか。
スーパーマン:ザ・ラスト・エピソード (ShoPro Books)
- 作者: アラン・ムーア(作),カート・スワン、ほか(画),石川裕人
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2010/05/20
- メディア: 大型本
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このレジェンド二人の作家によって、1952年に描かれたのがSUPERMAN 76号になります。
【あらすじ】
ある日のゴッサムシティ…
ロビン「ちょっと親戚のところに遊びにいきたいんだけど良いかな?」
ブルース「わかったよディック、僕はクルーズで休暇を取ってくるよ」
と、ブルース・ウェインが休みを取ろうする一方
ロイス「明日からクルーズで休暇の旅でしょ?お見送りに行ってあげる」
クラーク「ありがとうロイス!のんびりしてくるよ!」
同じタイミングでクラーク・ケントも休暇を取ることになっていました。
しかしながらクルーズは満員。
クラークとブルースは相部屋になってしまいます。
そんなクルーズが出発しようとした最中、外ではガソリンの入ったトラックに火炎放射をし、騒ぎを起こしている男がいました。
強盗「この防火スーツがあれば俺がダイアモンドを盗んでる間、誰にも邪魔されないぜ」
トラブルを察知した二人はしどろもどろの言い訳で部屋を暗くしようとして
ブルース「もし良ければもう寝ませんか?明かりを消して良いですか?(バットマンに変身したいから)」
クラーク「え、ええ。私も疲れてましたし(スーパーマンに変身したいから)」
スーパーマン「ブルース•ウェイン!君がバットマンだったのか!」
これが初めてお互いの正体を知った時でした。
その後、強盗は逃すものの消火活動を成功させた二人。
クルーズに戻り、犯人探しを始めようとすると何故かロイス•レインがデッキに…
ロイス「わたしも行くことにしたの!チーフに頼んで休暇を取ってね!それにこんなスクープ誰にも渡したくないもの!」
ということで、お互いに正体がロイスにバレないように協力しながら犯人探しを続ける中、スーパーマンはピストルを持っている怪しい人物が船にいる事を発見します。
だが二人は確信を掴めない。その隙をついて強盗犯はクルーズにあったヘリでロイスを人質にとり、逃走!
しかし二人の協力プレーで見事に逮捕!
バットマン「わお!トラベリングだ!」
というシルバーエイジ初期のコミカルなお話でした。
紹介では省いたのですが、この話のキモはロイスをいかにごまかすかというところです。
それもあってかエピローグで、スーパーマンとバットマンがアリバイ作りをします。
ロイス「あなたたち、いつもスーパーマンとバットマンと入れ替わりで現れるね」
との言葉から、夜、スーパーマンがバットマンをゴッサムシティに運んだり
クルーズからクラークとロイスが降りるときにバットマンがスーパーマンの変装をして出迎えたり。
と、以降ロイスに気づかれないように二人で協力する話がWORLD'S FINEST COMICSにて何号かあります。
自分はこの話を読んでからシルバーエイジのコミックを掘るようになりました。
現代のコミックももちろん面白いのですが、牧歌的で、ギャグと言うと失礼なのかもしれませんが、今ではなかなか読めないストーリーのインパクトが楽しいです。
ちなみに、今回紹介した話は日本語でも読めます。
少し入手は難しいのですが『月刊スーパーマン』の創刊号に掲載されています。
そもそも月刊スーパーマンとはなんぞや?という方はこちらの記事で細かく解説されてますのでお読みください。
ではまた!
- アーティスト: Curt Swan,Dick Sprang
- 作者: Edmond Hamilton
- 出版社/メーカー: DC
- 発売日: 2017/03/21
- メディア: Kindle版
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【アメコミ】MASKの新作のはなし
あのMASKの新作が出るというのをプレビューズ(アメコミの注文カタログ)で知り、購入して読んだのですが、これがまた面白かったので紹介したいと思います。
そういえばMASKは子供の時にビデオに録画したテレビ版吹替を、それこそテープが劣化するほどに見ていました。
マスク 映画(日本語吹き替え) 名場面 07(ヒーロー誕生!)
テレビ版吹替、ここ最近は放映がないのでDVDとかで出して欲しいですね。
Royal Crown Revue - Hey Pachuco | Live in Sydney | Moshcam
劇中歌の「Hey Pachuco」も良いですよね、このライブ映像は定期的に見てます。
でもそれ止まりで、原作のコミックはこんなにコメディーではないとか、ネットの情報ぐらいの知識でしか知らないので、コミック版MASKを全く知らない人間のレビューになりますがお付き合いいただければ。
THE MASK : I PLEDGE ALLEGIANCE TO THE MASL
作:CHRISTOPHER CANTWELL 絵:PATRIC REYNOLDS
【あらすじ】
荒れ果てた街の隅で里親から虐待をされている3人の孤児がいた。
罰として犬のケージに閉じ込められてしまった女の子が、里親の男からベッドに誘われるような環境である。
そんな中、謎の男が里親2人を撲殺する。
チョコレートドロップを大量に飲み込ませ爆発
助けてもらった孤児達が見た男の顔は……
一方かつて緑の頭に翻弄された者たちにそのニュースが舞い込んできます。
キャシー•マシューズ
昔、マスクに取り憑かれビッグヘッドと呼ばれる怪物になってしまった恋人、スタンリー•イプキスを救うために殺害した過去を持つ。
今は市長となり、次期アメリカ大統領を狙っている。
ミッチ•ケラウェイ
ビッグヘッドを追っていた元刑事
仕事を引退し、隠居生活を送っていたが緑の頭のニュースが舞い込んできたために動き始める。
そして各々が過去に怯える中、犯人である男はマスクを捨てるが、
別の男の手に渡ってしまい……
「俺はこのくそったれなアメリカ合衆国の大統領になるぞ」
という感じで始まったTHE MASK : I PLEDGE ALLEGIANCE TO THE MASL 第1話。
ここで終わるの!?という引きで、次のページに載っていた2話(今月販売)の表紙のインパクトもすごい。1話を読んだあとに見ると絶望感が増していき、これからこのストーリーはどうなるのかと。
自分が購読してる中で一番続きが気になるコミックになりました。
話がちゃんと続いてるのも良いですね。
これを機に過去のMASKも読んで、続編を待ちたいと思います。
The Mask Omnibus Volume 1 (Second Edition)
- 作者: John Arcudi,Doug Mahnke
- 出版社/メーカー: Dark Horse Books
- 発売日: 2019/04/09
- メディア: ペーパーバック
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The Enchanted Chestっていう綺麗すぎる絵本のはなし
— あきさか (@akisaka21) September 21, 2019
積んでたアメコミ、というか絵本のThe Enchated Chestすごい。一つの美しい宝箱を開けようとする話なんだけど、絵が油絵で描かれてるぽくてめちゃくちゃ魅力的。 pic.twitter.com/FKZmk31vP0
だいぶ前にTwitterでも紹介した本なのですが、The Enchanted Chestという本を紹介します。
アメコミ積み積みブログと名乗っておきながら、最初の記事がコミックというよりは絵本に近いし、なんならもともとフランスで出版された物の英訳版っていうことなのですが、気にせずにやってみます。
The Enchanted Chest
作:Jean François Chabas 絵:David Sala
ちなみにでかい。
【あらすじ】
昔々、どこかの国の話。
漁師が海に放った網を引き揚げた時、何か重いものが引っかかります。
「これは大物だ!」と船の上に揚げてみると、釣れたのは魚ではなく、鉄でできたとても大きい宝箱でした。
しかし、その宝箱を開けようといろいろ試みるものの、中々開きません。
宝箱を抱える漁師
そんなある日、貪欲な王様に仕えるサーバントが村に訪れます。
「なんて美しい宝箱だ、王にプレゼントしよう」
漁師は一度は抵抗するものの、結局宝箱を差し出してしまいます……。
王様は宝箱をもらい大喜びするものの、どうやっても開かない。
そこで、絶対に開けようと躍起になるのです。
力持ち
鍵屋
錬金術師
と数々の有能な方々を呼び寄せ、挑むものの開かない。
眠れぬ夜を過ごす王様の元に、あらゆる物を透視することができる赤いヤマネコの噂が流れてきて……。
っていう感じの、割とわかりやすいストーリーの本なのですが、なんでこれを紹介したかというと、なんといっても
絵が綺麗なんですよ!
記事の最初の方でも紹介したのですが、大きいサイズでこの美しいアートを見せられると、それだけで満足できます。
一体箱の中身はなんなのか?という話なのですが、この綺麗な絵との対比でとても面白い答えが載っています。
この本はComixologyでも配信はされてるのですが、興味をもたれた方は是非、実物の本で見ていただきたいです。
リンク
comixologyh ←電子書籍で気軽に読めます。
The Enchanted Chest (The Enchanted Chest ) (English Edition)
- アーティスト: David Sala
- 作者: Jean-Francois Chabas
- 出版社/メーカー: CubHouse
- 発売日: 2018/05/22
- メディア: Kindle版
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